ICT活用工事(土工)見学会
身近な土木今回は,「ICT活用工事(土工)見学会」です。できあがった構造物などと違って,工事中の現場はあまり身近なものとはいえませんが,滅多にない機会なので掲載することとしました。

工事の概要やICT活用の内容,その効果などは,当日配布されたこちらの文書に詳しいので,興味のある方はお読みください。何も加工していないし,解説もないので,土木関係者以外には何が何やらわからないと思いますがご容赦ください。

     
写真1 現場全景(2017年8月30日撮影) 

ということで,写真1は現場の全景です。

この工事は,掘削が17,200m3,盛土37,600m3の宅地造成工事です。約20区画があり,従来の通りの方法で工事を行おうとすると,丁張り設置だけでも多大な時間と労力を要することは容易に想像できます。(なお,リンク先の動画は「丁張り設置の実習」なので大勢の学生さんがいますが,通常は二人で行います。)

こうした労働集約的な工事が,土木の生産性を低く抑えている原因の一つであり,また3K(きつい,汚い,危険)として若い人たちに嫌われる原因でもあるということがいわれています。そこで,できる限りICT(情報通信技術)を活用して,建設現場も最先端の工場のようにしようという試みが行われています。

この現場はそのモデル工事で,起工測量ではUAV(無人飛行機,ドローンと呼ばれています)を飛ばして3次元測量を行い,土を切りとったり盛ったりする土工にはマシンコントロール(MC)バックホウやブルドーザを使用しています。

こうした試み,ICTの全面活用工事は,まだごく少ないため,広く工事関係者に知ってもらおうということで見学会が開かれたわけです。

       
写真2 工事全体の説明(2017年8月30日撮影) 写真3 3次元起工測量等の説明(2017年8月30日撮影) 

写真2は,最初に工事全体とICT活用の説明が行われているところです。当日は風が強く,本来であればUAVで実際に測量写真を撮影する予定であったのですがそれができず,ほかの日に撮影されたデータで作られた点群データでの説明が行われました。それが写真3です。(リンク先6ページに図があります)

 
写真4 MCバックホウのデモ(2017年8月30日撮影) 写真5 ブルドーザのGNSS受信機(2017年8月30日撮影)  

写真4は,MCバックホウによる丁張りの無い場合とある場合での法面成型のデモの様子です。ブルドーザの説明も行われました。写真5は,ブルドーザの現在位置と姿勢を測るためのGNSS受信機です。原理は,カーナビゲーション・システムと同じです。一般のブルドーザにも取り付けられる仕様になっています。

 
写真6 自動追尾型TS(2017年8月30日撮影) 写真7 自動追尾型TS用プリズム(2017年8月30日撮影) 

会場には自動追尾型のTS(トータルステーション)も置かれていて,プリズムを持った人が動くとそれに追随して追いかけている様子が見られました。

十分な準備をしていなかったので,コンパクトカメラでの撮影になってしまいましたが,自分で動画も撮影してきましたので最後にそれを掲載します。少しでも雰囲気がご理解いただければ幸いです。風の音が大きく,音声がほとんど聞きとれません。ご容赦。


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