河川の護岸あれこれ

 このシリーズの最初のほうで、信玄堤をご紹介しました。今回もそれに近い話題です。
 当社がある茨城県守谷町は、利根川、小貝川、鬼怒川という河川に囲まれています。利根川はご存知の通り坂東太郎との異名をもつ有名な大河川で、古来洪水による被害の記録は多くあります。しかし、そのせいか堤防の整備は早くから進み、このシリーズのひとつでご紹介した地下河川(調整池)による洪水対策も進められています。鬼怒川はその字から想像されるように恐ろしい暴れ河川のイメージを持っていますが、現在では江戸時代に流路を変更したためなどもあり、下流域での洪水は少なくなっています。
 一方、小貝川は昔から洪水が多く、戦後でも昭和
2587日(115、茨城県藤代町大留地先)、昭和56824日(212、茨城県龍ヶ崎市高須町地先)、昭和6185日(1330、茨城県真壁郡明野町赤浜地先)と同6日(958、茨城県結城郡石下町本豊田地先)にも河提が決壊、大氾濫を起こしています。(破提を伴わない洪水は除いてあります)小貝川の流域は土質が悪く、堤防の基礎がしっかりしないこと、提体の材料も余り良くないことが破提の原因の一つであることは古くから云われてきました。
 また、地名が本ホームページの「常総の歴史」シリーズにご紹介している平将門の勢力範囲であることにご注目下されば、将門が如何に治水に苦労してこの地方を開拓していったかがしのばれるかと思います。
 上の写真は、昭和
2587日決壊口に立つ記念石の現在の姿です。

 さて、堤防の決壊や侵食を防ぐにはいろいろな方法があります。洪水から河岸や堤防を保護するための工作物を総称して護岸工と言い、数多くのバリエーションがあります。
 ここでは、最近行われた小貝川稲豊橋下流左岸の籠工をご紹介します。これは、自然の石を堤防に敷き詰め、流れによって洗掘されないよう、鉄線による籠に入れたものです。

 
 同じ個所の古い部分も掲載します。橋が稲豊橋、向こうに見えるのが上の写真のもの、橋の下がコンクリートブロック張り、手前が古い籠工です。

 今回は、もうひとつ、最近行われるようになった耐震護岸の工事状況をご紹介します。

 写真右側旧護岸の川側に台船の上に見える鋼管杭を列状に打って耐震護岸とする工事の、鋼管杭圧入状況です。写真中央が圧入機です。
 写真が遠くて余りはっきりしません。似たような構図ですが少しアップにしてみます。杭の列や、圧入機がよくわかります。

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