水戸市低区配水塔

更新が大幅に遅れてしまいました.久しぶりにアップします.

私の所属する茨城県技術士会では,毎月第一土曜日に茨城県旧県庁舎2階の県民サロンで,「ザ・技術士」という会合を開いています.
これは,技術士が企業や一般の方の技術的な相談を無料でお引受けすると同時にに,技術士同士の研鑚を目的として各回
12名の方に肩のこらない講演をお願いして聴講している集まりです.詳しくは別のページにご紹介してありますので,そちらをご覧下さい.

さて,旧県庁舎の写真はそのページにありますが,この場所周辺は昔の水戸城の跡地で,馬の背状になった台地の東の端近くにあります.そのためいろいろ史跡が残されています.それらは機会があれば順次ご紹介したいと思っています.

その中のひとつ,水戸で近代水道が開始されたとき,昭和7年,この近くに低地(現在の下市方面)に配水するための塔が作られました.
以下の写真がそれです.

給水塔立派な建築物です.しかしこれは土木構造物です.しかも,現役です.
近年(平成8年
1220日)登録文化財に指定されました.登録文化財というのは,規制が緩やかで,改装して内部を資料館やレストランなどに自由に使える制度です.
建築物(建物)が多いのですが,土木関係でいえば,茨城県では大正
7年に竣工した花貫川第一発電所第3号水路橋(めがね橋)(平成111118日登録)があります(残念ながら筆者はまだ訪問していません).
こうした古い時代の土木構造物は,「土木学会誌」
20023月号の別冊にまとめられているような,実に芸術の域に達している設計図面とともに,その設計者も記録に残っていることが多いものです.
この配水塔も,設計は水戸市水道技師の後藤鶴松(工事は市の直営工)だそうです.

石塔
石塔の説明文を引用しておきます.
「この配水塔は,昭和七年に水戸市街の低地部分に給水を行なうために建設されたものである.設計は水道技師後藤鶴松で、高砂鉄工により施工された.二階塔屋根の壁面にある浮彫彫刻や,一階入口の装飾等に特徴があり,国土の歴史的景観に寄与する近代建築として貴重な建造物である.竣工直後から市の新名所として,広く市民に親しまれている.」

 

 

身近な土木INDEXに戻る