守谷浄化センター

更新が滞っています。読者には大変失礼をしました。(前回も書きました)

今回のテーマは下水処理場です。
私が下水道工事に長く携わっていたせいか、このコラムでも下水についてのことが何度か出てきます。
一般の方にとっては、工事中を別にして、下水道は見ることのできない土木施設ですが、各家庭や工場などから集まった汚水がたどり着き、きれいにされ(これを処理、浄化などという)る施設は、通常大きな建物として見ることができます。最近都会では、用地難などから、地下に作ったり、上部に屋根をかけ公園にしたりしていますが、ここ守谷市の下水処理場は、広大な用地に地上施設としてあります。

常磐高速道路守谷サービスエリアのすぐそば(東京から見て、利根川を渡ってすぐ左側)に、大きな文字で「ようこそ守谷へ」とありますから、ごらんになった方も多いでしょう。

下の写真は、その入り口です。


このように、外から見ることはできますが、中の様子は、なかなか見る機会はありません。以前は下水道の日などに一般公開をしていたのですが、いつかなくなったようです。
もっとも、一般の方が自由に出入りするには少し危険な部分がある施設です。
実は私は、下水道工事に長く携わっていたと書きましたが、処理場工事は一度もしたことがなく、ほぼ管渠及び開渠工事であったのでこうした施設の中については、一般の方とあまり変わりありません。
そこで、少しのぞいてみました。(もちろん許可を得て)


この入り口を入ってすぐ右手に、なにやらオブジェのようなものがあります。

                  

これは、正面の丸い部分がヒューム管で、下水道の汚水の流れる部分です。こうしたものが地下に埋められているのです。それを部分的に取り出して展示しているというわけなのです。
中央縦の部分はマンホールです。最近では、工場で製作されたプレキャストを組み立てて作ることが多くなりましたが、これは、円形の型枠を組んでコンクリートの壁を作り、人間の入る部分だけが工場製品でできあがっています。
私が下水道の工事に携わっていた頃は、すべてこうした、いわゆる「現場打ち」のマンホールでした。

建物の窓から見ると、大きなコンクリートの水槽があって、汚れた水が泡立っています。

                   


下水の水は、最初に大きなゴミや土をスクリーンで取り除き、次に静かに流しながら沈殿しやすい浮遊物を沈殿させます。
その後で活性汚泥と呼ばれる好気性微生物を加え、空気を吹き込んでかき混ぜます。
上の写真は、その部分です。
微生物は、下水中の汚物を栄養源として繁殖し、取り除かれやすい汚泥となります。汚泥を再度沈殿させて取り除きます。
この一連の下水処理方法を活性汚泥法と呼んでいます。
最後に水を塩素を加えて滅菌してから河川などに放流します。
また、残った汚泥は濃縮し、さらに機械的に脱水して処分場に捨てます。

汚泥の濃縮の過程で、消化タンクを通過します。蒸気を吹き込んで、ガス、水を分離し、汚泥量をさらに少なくします。
遠くに見えるタンクが、その消化タンクです。
                     

このように、下水処理場は巨大なシステムなので、運転管理が重要なポイントとなります。下水は一日も休まず流れてきますから故障したりしてはならないため、メンテナンスも重要です。
全体が適切に運行しているかどうかを監視し、市民生活に、また河川に影響のでないよう、集中管理が行われています。
下の写真が、中央管理室の状況です。

                

最後に、守谷市のホームページから、現在の下水道の状況を引用します。

平成16年3月31日現在
人口:52,338人
戸数:17,772戸

人口普及率:95.49%
世帯普及率:96.22%

下水道の普及が文化都市の指標だとすると、守谷市はかなり進んでいるといえます。

終わり

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この「身近な土木」も、今回で30回を数えることができました。
見ていただいた方にあつくお礼を申し上げます。
一応今回でこのコラムを閉じ、近く新たな構想で、土木の話題を取り上げようと考えています。

ありがとうございました。

 

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