首都圏外郭放水路シールドトンネル

 首都圏外郭放水路は、関東平野の中川・綾瀬川流域の浸水対策のため、主として国道16号の地下約50メートルに直径10.6m(内径)の地下河川として構築される大トンネル工事です。
 このあたり(埼玉県春日部市、庄和町)は、標高が
6m〜30mと低く、中小の河川による浸水被害が多く続きました。これを地下河川に一時取り込み、江戸川に放流する目的で計画され施工されているものです。

 この写真は、それらのシールドトンネルのうちのある部分の施工中のものです。シールドトンネル工法は、シールドマシンと呼ばれる筒状の掘削機で地中を掘りながら、後方にセグメントと呼ばれるコンクリートなどで出来た円形の枠を組立て、トンネルを完成させる工法です。最近の地下鉄12号線や東京湾横断道路の海底部分などで一般にもおなじみになった施工法で、日本の建設技術の得意とする分野のひとつです。
 この写真はトンネル後方からマシンの方を望んだものですが、私のカメラがコンパクトカメラであったせいで、ストロボ光が不足し、なんだかよくわからない写真となってしまいました(すみません)。
 このコラムは「身近な土木」というものなのですが、そして、下水、地下鉄、道路などは、ダムなどと比べるとごく身近なものなのですが、どのようにして構築しているかなどは、なかなか身近になってはいません。それは、こうした施工途中は大変危険な場所であることから、余り一般の人の目に触れず、しかも完成してしまえば、たとえ関係者でもそう簡単に入れないことが理由です。
 尤も、最近では土木学会などが主催して見学会を行うことが行われており、地下鉄なども、完成に先だってウオーキングなどの催しが行われることもあります。高速道路や橋などでは、記念マラソンなども行われます。納税者としては、チェックの機会が増えたと思わねばいけませんね。なお、このページを書いている技術士 水野 哲の専門である建設部門(建設環境
/トンネル)の「トンネル」は、山を掘るトンネルではなく、こうしたシールドトンネルに代表される都市トンネルのことです。
 詳しくは国道
16号線埼玉県春日部市にある「中川・綾瀬川インフォーメーションセンター 彩流館」をおたずね下さい。今回は、建設省と私のPRになりました。

 

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