スーパー堤防

 

 今回も河川の堤防のご紹介です。
 写真は千葉県栄町の利根川堤防上(国道
356号線)にある記念碑です。
 昭和
62年度から建設省の新規事業として開始された「スーパー堤防事業」は、ここ「矢口(やこう)スーパー堤防」がわが国第一号であるということです。
 「スーパー堤防」とは、正式には「高規格堤防」と言い、河川法第
6条2に
『その敷地である土地の区域内の大部分の土地が通常の利用に供されても計画高水流量を超える流量の洪水の作用に対して耐えることができる規格構造を有する堤防』
と規定されています。
 また、以前ご紹介した「土木用語大辞典:土木学会・技報堂出版」によれば以下のような内容となっています。

『通常の堤防よりもはるかに緩やかな幅広の裏法部をもつ盛土を基本構造とする堤防で、裏法が通常の土地利用に供されることを前提にして、超過洪水(計画の規模を超える洪水)の発生時に作用すると予想される諸外力に対し破壊されないように設計されたもの。地震外力も設計に考慮される。』
 ここ、矢口スーパー堤防は、石碑の背後に一部見えるように、いくつかの工場が上記の説明に言う裏法部に配置された工業団地になっています。この部分を「高規格堤防特別地域」といい、
『一定の工作物の新築等の行為については河川管理者の許可を要しないとする一方、河川管理者は同区域内の他人の土地において高規格堤防が損傷した場合に現状回復措置をとることができる。(前掲大辞典)』
となっています。

 この写真は、矢口スーパー堤防上から利根川を望んだものです。道路が国道356号線です。
 規模の概略数値を挙げれば、最大幅は訳
300m、延長1,600m、面積約32ha、盛土量約1,200,000m3となります。この盛土材料はどこから運んだのでしょうか。実は目の前の利根川を浚渫して調達したのだそうです。

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