常磐新線守谷駅付近

今回も常磐新線「つくばエクスプレス」の現場を見ます。
新線は利根川を橋梁で渡ると最初の駅が「守谷」です。守谷駅のある茨城県北相馬郡守谷町は、筆者の住んでいるだけでなく勤務する
()水野テクノリサーチのある町です。茨城県の新しい玄関になるため、新線の開通に先駆けて来年(2002年)2月、単独で市政施行をします。

さて、新線は基本的に高架とその両側の都市軸道路で成り立ちます。守谷駅では、ほぼ直角に在来の鉄道である関東鉄道常総線と交差します。新線が高架で上部、在来線が下部、都市軸道路が地下となります。

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これは「守谷駅」の東京側の現在の工事中の姿です。看板に「第2守谷架道橋P1橋脚」とあります。中央に見えるのが新線の高架、左右が都市軸道路が徐々に地下に入っていくため掘削しているところで、その土留め壁が見えます。この日は日曜日で工事は休みでした。

さて、地下を地表から掘削していくと当然何もしなければ崩れますから、土留め壁が必要になってきます。大規模な工事は別にして中規模な工事では下の写真の手前のように鋼矢板と切梁、腹起しの組み合わせが採用されます。

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しかし、平面規模が大規模になったりすると、切梁の長さだけでも大変ですから、この写真のように鋼矢板壁とグラウンドアンカーによる土留めが採用されます。
グラウンドアンカーとは、また例によって「土木用語大辞典」のお世話になると、
【グラウンドアンカー
[ground anchorage] 構造物を地盤に定着するために、引張材の両端部を構造物と地盤にそれぞれ定着し、その中間部を伸び変形に対して自由にし、これに緊張力を与える構造体の総称。アンカー体、引張材(テンドン)、アンカー頭部より構成される。アンカー体が土砂部にあるものをアースアンカー、岩盤部にあるものをロックアンカーという】つまり、土の中に穴を掘り、その中に鉄線などを入れてモルタルで周囲の隙間を埋め、摩擦で抜けないようにして土留壁を地盤に縫い付けているのです。見えているのは、腹起しとアンカーの頭部です。

また、もう一つ。
【グラウンドアンカー方式
[ground anchor method] アンカーを用いた土留め支保形式の一つ。面積の広い掘削に有効である。アンカーは壁面に対して15°〜45°の角度で背面の良質地盤に定着させる。プレストレスを導入するため、土留壁の変位を小さくすることが出来る。】
道路が徐々に地下深くに入っていく様子が、アンカー土留めの段数が手前に向かって増えていくのでわかります。写真のように土留め壁内が広く使えるため大変便利ですが、アンカー定着部が用地外に出ると、工事終了後は残置する訳にいきませんから撤去しなければなりません。また、アンカー工事は、
1本施工する時間が長いので全体の工期も切梁方式より長く、自然高価なものとなります。

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これは同じ場所のすぐ近く、高架部分の上部工のための支保工と足場です。ずっと前に高速道路の現場の同じような風景をご紹介しました(
2000217日)が、それと比べてみると面白いと思います。
常磐新線「つくばエクスプレス」の開通予定は
2005年です。

 

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