常磐新線つくば駅

この連載の最初で、常磐新線(現在は「つくばエクスプレス」という愛称がつけられています)の守谷地区高架橋をご紹介しました。新線の全貌は、首都圏新都市鉄道株式会社のホームページを見ていただくとして、今回は茨城県の始発駅「つくば駅」の今をご紹介します。
「つくば駅」は、茨城県つくば市の中心部分、つくばセンターに隣接した学園中央通りの地下に設けられます。

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この写真を撮影した時は、ちょうど現場が夏休み期間のため、機械が休んでいる状態です。
遠くに筑波山、その手前に屹立している白とオレンジ色の筒のようなものは、つくばエキスポセンター(1985年開催された「つくば科学万博
85」を記念して翌年設立された「つくば科学万博記念財団」の拠点。万博当時は第2会場と呼ばれていた。世界最大級のプラネタリウムを持っている)にあるH−Uロケットです。先日難産の末ようやく打ち上げに成功したH−UAの前のものです。(実物なのかどうかと思って調べたら、どうも実物大模型のようです)写真左の『未来を開くつくばエクスプレス』看板の上のところに、プラネタリウムのドームも見えます。
この駅は、地下駅(地下2階、延長352m)であるため、私達はその内部に入ることが出来ず、こうして鉄製の蓋(覆工板といいます)の上しか見ることが出来ません。
もう少し近寄ってみます。

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敷き詰めてある四隅に穴の開いた四角い鉄板が先の覆工板です。手前の黄色い機械が、土を押して集めたり、地面の凸凹を平らにしたりするブルドーザです。その後ろ何台かは、土を掘るバックホー、ひときわ長い腕を持っているのがテレスコピッククラムシェルという機械で、地上から深いところを掘るため、腕をぐっとのばす装置がついているものです。左に見える黒い半円形のものが開き、土をつかんで引き上げます。25mぐらいの深さを掘れる機械もあります。

常磐新線は、「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法」をその根拠として建設されています。事実上、一つの法律で一つの新線を建設するのは初めてです。
この法律の趣旨は、次のようです。
大都市地域の鉄道建設は地価高騰で建設しにくいため、土地所有者が土地を提供して住宅団地などを開発する土地区画整理事業を適用し、鉄道や駅舎用地を道路と同じように優先的に安い価格で提供してもらう。そして鉄道や駅ができれば土地の値段も上がり、土地所有者の利益にもなるであろう。地方自治体も固定資産税などが増加となるので、助成などを行っても見合うという。まあ、そううまくいくかは解りませんが。
常磐新線は、東京の秋葉原から茨城のつくば市までの
58.3Km、総事業費8,000億円、1994年起工式が行われました。当初のより5年遅れて2005年度開業が予定されています。

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